コスモス
「さようなら、さようなら」
少女は心を込めて手紙を綴る
「さようなら」
静かに静かに閉じてゆく
「コスモスへー愛を込めて」
ひとつの想いひとつのことばが
それぞれに命を宿し旅に出る
「夢の中から夢見る人へ贈ります」
「夢の外から夢見る人へ贈ります」
女子は心を捧げ
永く永く見届ける
「さようなら、さようなら」
ただひとつのことば達が
いつか少女を大人にする
「さようなら」
そして明るく開いてゆく
(詩集「コスモス」より)
17年前に自費出版した10代の頃の写真と詩の小さな小冊子です。写真も当時のもの。
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