零れ落ちる記憶

未来から過去に向かう
時の流れに入ると

過去のことは
すっかり忘れて

未来をふいに
思い出したりする

そもそも記憶は
過去にも
未来にも
個人にも
属さず

風のなかに
水のなかに
光のなかに

たくさんの命の記憶が
そっと仕舞われていて

ふとした瞬間
種のように
こぼれ落ち

今と言う水面に
美しい波紋を作る

そんなことを
ぼんやり思いながら
お散歩する
昼下がり

日月星ノ道 日記

風を聴き歌い 星々を纏い舞う 

0コメント

  • 1000 / 1000